看護師の仕事をしていると、幾度となく問いかけられる看護観について、最初は単に面接での受けが良いものを考えていた人も多いのではないでしょうか。しかし、時間が経つにつれて、理想とはかけ離れた大きな壁にぶち当たることもあります。
そうしたときに支えとなる看護観を持っているかいないかで、仕事に対する心持が大きく変わります。どういう看護師になりたいのか、自分はどんな感性の持ち主なのか、それらの事柄を考えることにより新しい発見に繋がるのです。
例えば、病気で不安な人の笑顔が何よりの安心になることも珍しくありません。そこで、常に笑顔で患者と接することを看護観にした場合、周りを明るくしてくれる笑顔の看護師は慕われるでしょう。
また、患者にはそれぞれ複雑な背景事情があることも多いです。そのため、コミュニケーションの取り方やサポートの仕方も模索が必要になります。患者の背景を汲み寄り添うことを看護観にした場合、親身に寄り添うことで精神的な支えとなる看護師は信用されるでしょう。
そして、看護師は医師に代わり患者に対応することが多く、病気特有のサポートが必要になることもあります。知識や技術によるケアの重視を看護観にした場合、博識で冷静に対応できる看護師は頼られるのです。
このように、看護観は面接時だけではなく、迷ったときや悩んだときの指針として、仕事をするうえでの行動基準となります。看護師として心身健やかに仕事を続けることができるように、改めて自分の看護観を探してみてはいかがでしょうか。