働くうえでの資質には何が必要か

看護師になるうえで、大切な資質には何があるのでしょうか。

看護師は、病院で働いていたり、患者のケアをしたり、夜勤があったりなどのイメージが強い傾向にあります。そのため、忍耐力がある人、ホスピタリティがある人、体力がある人が望ましいと思う人もいるかもしれません。しかし、必ずしもこれらがなければできないわけではないのです。

看護師といっても、職場は病院だけではありません。介護施設や保育園、企業で勤務する看護師も大勢います。また、入院施設がなく、夜勤の心配もないクリニックも選択肢の一つです。自分に合った職場を選べば、体力がなくても看護師として十分に働けます。

それでは、看護師に求められる資質はどんなものでしょうか。

基本的には、人間性がある人と言っても過言ではなく、特別な能力は必要ありません。これまでに学校や社会で関わってきたように、相手とコミュニケーションが取れる、相手の話を聞ける、考えられる姿勢があれば大丈夫です。

後は、そこに看護知識や技術を加えていけば、コミュニケーションが苦手という人でも問題ないでしょう。例えば、健診センターや血液センターといった医療現場ではルーチンワークが多いので、会話が苦手な看護師でも無理なく勤務をこなせます。

大切なのは、看護師になりたい気持ちとモチベーションです。前提として、これまでに培ってきた自分が持つ能力に、看護師としての専門的な知識と技術があれば、看護業務をしっかりと行っていけます。